作者の言葉の付いた帯を読んで最後の三行に期待していたのだが、肩透かしを食った感が今も拭えない。実に皮肉な結末で、解説で蛇足的に提供されるエピローグと合わせるととても面白いのは間違いないが、期待していたどんでん返しと少しベクトルがずれていた感じがする。初冬の尾瀬の山小屋で雪に閉じ込められた晩、殺人が発生すると言う作中の人物が指摘している通りベタな展開。だからこそ最後の三行に期待していたのだが・・・作者で少しハードルが上がっていたかもしれない。決してつまらないということはないと最後に繰り返し書いておく。
読書状況:読み終わった
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ナ行の作家
- 感想投稿日 : 2011年11月14日
- 読了日 : 2011年11月14日
- 本棚登録日 : 2011年11月14日
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