5G 次世代移動通信規格の可能性 (岩波新書)

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  • 岩波書店 (2020年4月18日発売)
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新聞やテレビでよく聞く「5G」について、技術面やそれによるビジネスへの拡大などについて解説している。専門的な技術のことは難しいが、概略は分かりやすく説明されている。

「○G」はほぼ10年おきに発展してきたらしい。4Gはスマホの台頭がメインになり、5GはIoTがメインになってくるようだ。

技術自体より、「それを使って何ができるか」を考えるのが重要であると繰り返し語られている。新たな仕組み・ビジネスの出現により、産業構造自体が変わってしまう業界もあり、先を読んでチャンスを活かせた者が莫大な利益を得られる。

3Gの頃に日本でi-modeが大ヒットし、よくも悪くも日本独自で発展した話が興味深かった。ガラパゴス化して他国の参入は防げたが、その間に日本以外でのスタンダードを各国が磨き上げ、日本はそれに置いていかれてしまったという。

技術の発展で便利になるなら結構だが、情報処理能力がまた飛躍的に増えることで、身の回りがさらにせせこましくなるのではないかと心配にもなる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年4月7日
読了日 : 2022年4月7日
本棚登録日 : 2022年4月7日

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