日本のお弁当文化: 知恵と美意識の小宇宙

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  • 法政大学出版局 (2020年4月16日発売)
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弁当に相当するものは世界中にある。しかし日本のものは趣が独特のようで、そのため「bento」という言葉で世界に知られている。単に「空腹を満たすためのもの」ではなく、「お」弁当という言葉で表されるように作り手の真心と、弁当箱を開ける時のワクワク感がある。暖かいご飯はもちろん美味しいが、冷めていてもなぜか無性に美味しい、それが弁当だ。

弁当を中心に、日本の食文化や歴史、宗教観なども掘り下げている。いつもお腹を空かせていた育ち盛りの頃の、お弁当を食べる時間を楽しみにしていたことを思いだしながらも、たまにはコンビニ弁当も食べてみようか、と思いつつ結局自炊する私だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年3月17日
読了日 : 2021年3月17日
本棚登録日 : 2021年3月17日

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