秘伝オールナイトニッポン: 奇跡のオンエアはなぜ生まれたか (小学館新書 447)

著者 :
  • 小学館 (2023年3月31日発売)
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感想 : 8
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●オールナイトニッポンは55周年。1960年代、それまで天下をとってきたラジオ業界はカラーテレビに押されて凋落。そこで若者のための深夜帯ワイド番組を作りたいと考えた。
●ビアフラにコメを送れの葉書を外務省に
●73年。メンバーに小林克也、泉谷しげる、あのねのねや岸部四郎など。
● 70年代1番嫌だったのは、我々の推しではなく、プロダクションやレコード会社のパワーバランスに左右されて、かける曲を決められちゃうと言うことでした。
●タモリとの出会い。「僕の行く店に九州から出てきた変な奴がいてね、彼中国人のインチキのものまねをやるんだけど、めっぽう面白いの」「それ早稲田の人じゃないですか」76年の秋に水曜レギュラーに。
●あのねのねの2人は、京都産業大学で笑福亭鶴瓶と落語研究会にいたお笑い好き。
ロッキード事件の最中に、ロッキード社に飛行機を買いたいとアポ無し電話をした。
●桑田佳祐の選曲のセンス。放送翌日小田和正から「昨日の2曲目にかかったやつなんて言う曲」と言う問い合わせをもらったことがあります。
● Radikoの普及でリスニング状況は大きく変化しました。学生同士で「昨日のラジオ聞いた」と挨拶がわりに話していたけど、そんな会話はもうないに等しい。あるとすれば「radikoのタイムフリー、まだ聴けるかな?」けれどこのradikoがなければラジオ界は崩壊していたんじゃないかと思います。
● Radikoアプリのエアフリーで地方局を聴いてみてください。地元色が汪溢しています。各地には面白いラジオ番組がたくさんあります。全国でそうしたことを続けていくことがラジオ業界の発展につながります。ラジオで他のメディアとはちょっと変わっていて面白いものだということがお分かりになると思います。
●ラジオからヒット曲がまだ出せると思っています。
● Pocochaと言うアプリ。これを使ってカラオケを歌う人が結構いて、今その人たちが歌う曲がすごく参考になるんです。視聴者は配信者にメールを送って、配信内で返事をもらう仕組みです。何かラジオっぽいね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 芸術音楽文化
感想投稿日 : 2023年4月24日
読了日 : 2023年4月24日
本棚登録日 : 2023年4月19日

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