バベル スタンダードエディション [DVD]

監督 : アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ 
出演 : ブラッド・ピッド.ケイト・ブランシェット.ガエル・ガルシア・ベルナル.役所広司.菊地凛子.二階堂智.アドリアナ・バラッサ 
  • ギャガ・コミュニケーションズ (2011年10月21日発売)
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本棚登録 : 1438
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はじまりはモロッコ。夫婦の絆を取り戻そうと、この地を旅するリチャード(ブラッド・ピット)とスーザン(ケイト・ブランシェット)。二人の乗るバスに打ち込まれた一発の銃弾により、スーザンは重傷を負う。言葉も通じず、医者もいない辺境で妻の命を懸命に救おうとするリチャード。
一方でこの発砲事件の犯人を米国人を狙ったテロリストと断定した、モロッコ警察たちの捜査が始まる。
銃の持ち主を辿ると、意外なことに東京で聾唖の娘(菊地凛子)と二人きり暮らす、ある会社役員(役所広司)に行き着いた。彼は数年前に自殺で亡くした妻について未だ事情徴収を受けていた。
そしてその頃、リチャードとスーザンの帰りを待つ幼い子供たちは、息子の結婚式に出席する乳母にメキシコへと連れられる。刺激的な異文化を楽しむ二人、
しかし、彼らにも生死を分ける思いもかけない事態が待っていた。一発の弾丸が、モロッコ、アメリカ、メキシコ、日本へと、さらなる問題を誘発しながら広がっていく。
途方もない混乱の中、それぞれが結びついたとき、物語は息をのむラストへと加速する―。
モロッコ人の兄弟がいたずら半分に放った銃弾が、流れ弾に当たったアメリカ人夫婦や子供やモロッコ人兄弟に渡った小銃の持ち主の日本人の運命を狂わせる。
自分が難聴なばかりに男子に誘いを断られたり父親との関係が上手くいかず愛を求めている菊地凛子、ブラピと離婚寸前のケイト・ブランシェットの演技が印象的。
言葉でスレ違いが生まれても、手と手が触れ合うことで気持ちが伝わることがある。流れ弾に当たったケイト・ブランシェットを世話する中で愛が伝わるブラピや傷ついた菊地凛子を抱きしめる役所広司を見て、そんなことを思った傑作映画です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年2月20日
読了日 : 2023年2月20日
本棚登録日 : 2023年2月20日

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