絵本では省略される5人の貴公子の話や帝の話が載っています。「竹取物語」のお話全体が分かりやすいです。
貴公子からの求婚を断りたいけれど、翁や嫗のこともあり、無下にできないかぐや姫の心情がわかります。
一方で、帝には心が傾いている印象がありました。もしも、月の天人が迎えに来なかったら……?という想像もできます。
「虫めづる姫君」も面白かったです。
ちょうちょになる前の毛虫や蛙などを愛でて、物事の本質を見極めようとする姫君の言動は現代に生きる我々が読んでも、心打たれるところがあるのでじゃないでしょうか。
字が大きく、ルビが振っています。イラストも多く、特に巻頭にイラストによるナビのページがフルカラーで平安時代の様子がよくわかります。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
913:日本文学‐小説.物語
- 感想投稿日 : 2022年12月28日
- 読了日 : 2022年12月28日
- 本棚登録日 : 2022年5月5日
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