正義について書いてある本書を手に取り読み進めていった。
功利主義、リバタリアニズム、市場と倫理、イマヌエルカントの見方、ジョンロールズの平等をめぐる議論などずっと読み進んで最後まで辿り着き、その都度、なるほどなるほどと納得したつもりで読み終えたが、改めてさて著者は正義について何をどう言っているのかを考えてみたら、よくわかつていなかつた。
そこでまず最初に立ち戻って読んでみた。
そうすると次のようなことが書いてあった。
まず、便乗値上げの是非、パープルハート勲章の受章資格をめぐる対立、企業救済等についての議論を考察しいる。
その議論の中で、
「我々の議論のいくつかは、幸福の最大化、自由の尊重、美徳の寛容といったことが何を意味するかについて見解の相違が現れている。
また別の議論には、これらの理念同士が衝突する場合にどうすべきかについて意見の対立が含まれている。
政治哲学がこうした不一致をすっきりと解消する事はありえない。
だが、議論に具体的な形を与え、我々が民主的市民として直面する様々な選択肢の道徳的意味をはっきりさせることができる。」とし、
更に
「この本では、正義に関するこれら3つのアプローチの強みと弱みを探っていく。」と述べ
その3つ
1 幸福の最大化
2 自由の尊重
3 美德の涵養
を教えてくれる。
このようなことを最初に良く頭に入れておけば理解が深まったな〜と深く反省し、再び読み始めた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
思想・哲学
- 感想投稿日 : 2022年3月23日
- 読了日 : 2022年3月24日
- 本棚登録日 : 2021年12月7日
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