ジョイ・インク: 役職も部署もない全員主役のマネジメント

  • 翔泳社 (2016年12月1日発売)
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日本でいうサイボウズやソニックガーデンがそうなのかな?アメリカ・メンローイノベーションズ社のカルチャーと開発手法を紹介している。
スクラムやXPをベースに少しずつフィットする形に変えていったのが分かる。喜びや幸せという言葉はスクラムでも使われる。小恥ずかしい言葉だけど、私は好きだ。


■メンロー社からの問いかけ
喜びに溢れる意図を持った文化とは何か?
どうすれば壊れた文化を作り替え、喜びにたどり着けるか?
そうした試みをしながらも利益を出せるのか?

■新しい手法による新しい報酬
・プロダクトがちゃんと動き、期日通りに出荷して、トラブルも起きない
・こちらの提案を対象ユーザーが楽しんで使ってくれる
・組織図上の単なる部署ではなく、本当のチームに所属できる
・毎日何かしら新しい学びがある
・長い休暇を簡単に取れ、休暇中に呼び戻される心配もない
・仕事の成果を誇れる
・継続可能なやり方で、繰り返し高品質な成果を得られる

■メンローの特徴的なプラクティス
・階層がない組織:上司はいない、リーダーがいる。
・ペアプロ:常に2人1組で作業する。
・計画折り紙:計画シート上に見積もり時間サイズのタスクカードを載せていく。
・ショウ&テル:2週間ごとに進捗と状況を報告する顧客との合同イベント。
・デイリースタンドアップミーティング:毎朝10時に行う全員参加の民主的会議。

■メンローでは非生産的で喜びのない会議を撲滅した
ルール、官僚主義、階層を予測可能な儀式とストーリーテリングをするイベントに置き換えた。会社にありがちな官僚主義では、ルールによって情報共有と判断力を制限する。超えられない境界を作り上げてしまう。

■喜びを可視化するためにビジョンを書き下す
20⁇年6月1日、今日は・・・。
では書き始めよう。たっぷりと具体的に記述する。個人のことと世界のこと、両方を書く。自分のことだけではだめだ。自分自身のこと、自分が世界で作り出すのを助けている喜びの結果を書く。個人的なゴールと仕事のゴールの両方についても書こう。

■喜びと幸せは同じではない。喜びはより深く、意義があり、目的を持っている。幸せとはある時点における状態の話だ。幸せな状態が連続していなくても、喜びに満ちていられる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年3月11日
読了日 : 2020年3月11日
本棚登録日 : 2020年3月11日

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