二つの文化と科学革命 (始まりの本)

制作 : S.コリーニ 
  • みすず書房 (2011年11月10日発売)
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本棚登録 : 98
感想 : 8

1959年5月にスノウがケンブリッジで行った有名な講演の記録.本文は50ページほど.そのあとに「その後の考察」と解説がつく.
内容は理系と文系の二つの文化の断絶に対する危機感とその克服への道筋を示したもの.
スノウは先日読んだハーディの「ある数学者の生涯と弁明」に「ハーディの思い出」を書いている人物と同一人物.この本の内容を読むまで気がつかなかった.
「ハーディの思い出」に比べ随分読みにくいし,何度読んでも意味の通らない箇所がある.英文を参照してみると,これほぼすべて誤訳である.この本,2011年に新解説を加えて再発行されたそうだが,新解説を加えるよりも新訳をするべきであったとしか言いようがない.みすず書房は敬愛する出版社だけど,この本はお粗末.
この本は有名だけど,誰も実際は読んでないのかな.それともこの本を読むような人は英文で読んでしまうのだろうか.

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年2月15日
読了日 : 2017年2月15日
本棚登録日 : 2017年1月24日

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