研究の育て方: ゴールとプロセスの「見える化」

著者 :
  • 医学書院 (2018年10月22日発売)
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研究を進めていく上で、方法論はおそらく数冊は読んでおいた方がよく、その1冊に本書は入る。著者は医学者だが、読者が医療系分野の研究をしていなくとも、少なくない収穫があるはずだ。システマティックな構成とテンポの良い誌面で必要十分な情報が網羅されている。また大学院の論文指導で指摘されたことが、本書で詳細に言及されているかもしれない。教員からの限られた時間の論文指導だけでは、論文の形式は整えにくいだろうから、研究の方法論は自習書があるとよい。例えば、リサーチクエスチョンは疑問分で表現できる研究上の問い、検証(作業)仮説は問いに対する想定している答え、仮説はRQの仮の答えというように、一つひとつの専門用語について丁寧かつ的確に解説がある。実際に教員に指導を受ける前に読んでおくことで、コメントを活かしやすくなるだろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 調査手法
感想投稿日 : 2020年2月18日
読了日 : 2020年2月16日
本棚登録日 : 2020年2月16日

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