下流大学に入ろう! (Kobunsha Paperbacks 129)

著者 :
  • 光文社 (2008年12月17日発売)
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遅ればせながら読んでみた。書名は販売部数を伸ばすために設定されたものだろうか。著者は紹介されている大学を下流大学と読んでいるのではなく、他人からみたレッテルのことをいっている。ただ本書の中では便利に「下流大学」を使い、下流大学は下流大学でないことを主張してしている。

東北学園大学での活動は素晴らしいと思う。清掃・図書館業務・PC貸出業務を業者に委託するのではなく、学生のアルバイトで対応している。注目すべきことは、経営が傾き大学の存続が危ぶまれたとき、学生が自らボランティアでそれらの仕事をはじめたところに端を発していること。小回りのきく大学だからできたのだろう。

豊田工業大学の広報手法も勉強になる。オープンキャンパスや理科教室等の活動をニュース・価値ある情報と考え、毎週マスメディア・社会にリリースを打っている。ホームページに掲載するだけでないところが学ぶべき点だ。自らニュース作れる大学にならないといけない。

科学技術やその他の学問分野を含む大学の活動をアウトリーチしていかくことが、大学の社会貢献の一つの方法なのではないかと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 高等教育
感想投稿日 : 2011年4月23日
読了日 : 2011年4月23日
本棚登録日 : 2011年4月23日

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