50を過ぎても、ロックを体現し続けているサニーデイサービスの曽我部さん。
その姿勢は尊敬して、なおかつ勇気をもらえる。
この本は、曽我部さんが35歳頃のエッセイ。
筆致は少し背伸びした言葉も含まれて若々しい。
書いている話は人柄がよく出ていて素直で、ロック好き。
20代のころは超とがっているように見えて、途中からかなり丸くなったように見えたけど、この本にもあるように家庭が出来た部分も大きく変化があったところなのかなと思いました。
地元香川についてのこんなフレーズからも若い頃のとがりが垣間見れます。
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思春期のぼくが忌み嫌った、地元の「ゆるさ」としか表現しようのない空気感。そこはさぬきうどんが支配する不変の王国だった。
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サニーデイサービスのデビュー作「若者たち」を10年ぶりに演奏したときの感想が印象的。
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十の曲をなんとか歌え終えたぼくは、いくつかのことに気付いて嬉しかった。まずはこれらの曲がすごく一生懸命作られていることが分かって、いい曲だなと思えたこと。完成度なんかなくたって、一生懸命作られた曲はだいたい名曲である。
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これも↓本当に曽我部さんを的確に表していると思う。
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香港で出逢ったある女性に「あなたは感謝しすぎるタイプね」と言われた。
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読書状況:いま読んでる
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- 感想投稿日 : 2023年10月29日
- 本棚登録日 : 2023年10月29日
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