ジブリとしてのレベルをクリアした優等生的な作品。
主人公達が、おじさんおばさんが自分の青春時代をロマンチックに振返ったような、安全で純真な青少年という描き方が、良い意味でも悪いい意味でも安心のジブリ品質なのだと思う。
10代ってもっと自我が定まらずメランコリックで粗削りなのでは。
宮崎駿の作品が魅力的なのは、その安心感のある中に、アンバランスな暴力性というか、偏った人格の濃さがにじみ出ている、どこか暗部を含んだようなスゴみがあるからなのだと思う。
この作品は、特にそのような影の要素がないので、平坦な印象になってしまうのか。
動画としては、船のシーンが情感たっぷりでロマっチックでいいいなと思いました。
原作は色々な矛盾や葛藤がありそうなので、読んで比較してみたいです。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年10月28日
- 読了日 : 2020年10月28日
- 本棚登録日 : 2020年10月28日
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