山田洋次監督らしい安定した映画。
役者が豪華で、皆キャラクターが活き活きしているのが良い。個人的には片岡孝太郎と松たか子が好きだった
題名どおりの家庭がテーマというよりも、時子夫人と板倉の不倫恋愛が中心となっている。
関係としては
①時子夫人、板倉
②話し手のタキ、大甥・健史
③女中タキ、時子夫人
というのが大きな関係だと思うのだが、
①が物語のエンジンとなることで、
原作の③の関係についてはあっさり。
自分は原作は読んでいないけど、原作では
③の関係が一番重いテーマで、ちいさいおうちという
家庭におさまる女性に憧れる部分が面白くなるのでは
ないかと思い、重要な何かが映画では省略されてしまっているのではないかと思った。
僕は、映画を見た後にタキは板倉が好きだったのでは?と思った。
大甥・健史が子供の恭一に会いにいく最後の場面は、火曜サスペンスの犯人を明かすような展開にみえた。
また、妻夫木の大学生が無理がある上に、とても平成の大学生とは思えない、おじいさんが想像する若者のような言葉づかいに、違和感。
もちろん彼女もかなり古風。書店でスマホを取り出すまで、昭和の設定かなと思ってしまう感じ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年9月8日
- 読了日 : 2019年9月8日
- 本棚登録日 : 2019年9月8日
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