【書評】
バイアスから学ぶ認知心理学・行動経済学入門。
【留点】
・問題に対する不安の解消方法は詳細な解決への「計画作成」(ゼイガルニク効果)。
・先延ばしへの対処法は「期限設定」と「集中できる環境を作る事」と「適度な休憩」。
【雑記】
構成が自身の体験などを元にした【実例】→それに関連する学術的な【事実・研究結果】→それらを受けて、私見も交えた【結論】といった体で作られているのでとても分かりやすい。特に第三者の論文などを交えると内容の公平性が格段に跳ね上がるのが見て取れる。実際の手法も最後に紹介されているため、真似れば著者と同じレベルで自己バイアスを掘り下げ、傾向と対策を各個人でも見つけ出すことができるというシンプルかつ再現性の高い構造でもある。こういうのがメルマガだったらサブスク払いたくなっちゃう。いくつか個人的な見解違いもあったが、例えば8の「モチベーションのクラウディング・アウト」などは背景が欧州圏だとそうかもだけど日本はどうかな?みたいに腑に落ちない点はわずかだった。巻末の参考文献の質と多さもこの本の信頼性を保証している。個人的なトリビアポイントは、IKEAって行動心理学の獣だったこと。ただのオサレ家具屋じゃなかったんか…。
※あくまでも個人的な感想を忘備録として書き留めたものです。
※【書評】:自分の言葉で一言で言い表すとしたら。
※【留点】:個人的に最も印象に残った点、思いに留めておきたい問題点など。
※【雑記】:ただのうんこです。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年10月9日
- 読了日 : 2021年10月9日
- 本棚登録日 : 2021年10月8日
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