論点思考

著者 :
  • 東洋経済新報社 (2010年1月29日発売)
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感想 : 380
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仮説思考に続く内田さんのコンサル本。自分は本書にも登場する問いが立てられない人の典型で、どちらかというとオーダーを着実に実行するタイプで実行力はあるが、変革が起こせないタイプ。ゆえに問いの立て方を勉強したくて読んだ。
すっと読んでしまうと、書かれていることはまさにその通りなのだが、ところどころにTips的なものはあると思う。
例えば、クライアントの言っていることはまず疑ってみる。営業力が弱くて売れないと言っているが本当かとか、業界・市場全体が沈んでいるので売れないとか。それでもその市場で売上を伸ばしている企業はあったりする訳でではその企業との違いは何かとかを深ぼっていく。
また、ロジックツリーの使い方も極めて実践的で、教科書的には縦横完璧にツリーを作りたくなるのだけれど、内田さんはロジックツリーを作ることの意義をそこに見ていなくて、ロジカルに整理することで、気づきを得ることを重視している。だから虫食いでもいいと言っているわけだ。
他にも、2つ上のレイヤーの視座から物事を考える、アナロジーで考える、鳥の目・虫の目で考えるなど数々の気づきを得ることができる。
実践に向けては日々それは本当に問うべきことなのか、本当の問題は何かという視線を持ち続けることが必要で、それを通じて鍛えていくしかないのだろう。
時間を置いてまた読みたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年12月31日
読了日 : 2021年12月31日
本棚登録日 : 2021年12月31日

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