イリヤの空、UFOの夏 その4 (電撃文庫 あ 8-9)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス (2003年8月10日発売)
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完結編.本シリーズによって「イリヤ」といえばこの「イリヤの空 UFOの夏」という図式が成り立ち,多くの語り系クラスタに“セカイ系”というネタの燃料と与えたという(?)伝説のSFラノベ.ヒロインイリヤへの痛めつけの具体的な描写をほとんどせずに彼女の過去の凄惨さを描き,主人公にラノベ界屈指の精神的攻撃を実行するという,痛々しさは健在.しかし最後の「南の島」で感動の完結へと結びつく構成がすごい.エピローグでの浅羽の最後の最後の行動にただただ感動.こうして浅羽の長い夏が終わるわけだが,水前寺に始まり水前寺に終わる,見事な全4巻だった.2003年8月刊行だが,毎夏に読みたい本.

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: LIGHT NOVEL
感想投稿日 : 2012年6月30日
読了日 : 2012年6月27日
本棚登録日 : 2012年6月26日

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