過去の3作品は、3冊の何れもが「短篇、中篇という体裁に纏まったモノが積上げられ、1冊としての一定の纏まりになっている」ような構成であるのだが、本作『広域指定』は1冊丸ごとで1つの物語という体裁になっている。そういう表現スタイルの微妙な違いは在るが、シリーズの魅力は損なわれておらず、寧ろ過去の各作品に登場する主要視点人物達の活躍等が確り愉しめて好い。
「過ぎる」程に意外な顛末が明かされる…最後まで面白い!!本作は、“推理”の面白さと、柴崎警部を始めとする劇中人物達の“人間模様”が巧く併存しているのが好い!!
「短篇、中篇という体裁に纏まったモノが積上げられた1冊」が「1冊の長篇」に“発展”した感のシリーズ…“次作”も是非期待したいところだ…
読書状況:読み終わった
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文庫(国内)
- 感想投稿日 : 2016年9月3日
- 読了日 : 2016年9月3日
- 本棚登録日 : 2016年9月3日
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