三菱総研の総合未来読本 Phronesis『フロネシス』〈04〉「プラチナ社会」がやってくる! (フロネシス 4)
- 丸善プラネット (2010年7月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (141ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863450585
感想・レビュー・書評
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最後のQ&Aで、地域ブランドはマクロ経済に影響を与えていない、というのが全てを語っている。事例は積み重なってきている。そこに文化というか、世代継続性まであるかといえば疑問だ。高齢者の問題は当事者によって塗り替えられていくだろう。甘えや特別扱いは許されない段階に入りつつある。
本書の位置づけは、解決のための決定打ではないが、まず目を開かせる点にあるのだろう。まずはプレゼンレベルだ。
・高齢者の割合。2015年は4人一人。2030年は3人に一人。2050年は5人に2人。
・80歳でも8割は元気。
・標準世帯。1970年に41.2%、2005年に29.9%、2030年に21%。
・高齢者のマーケットはマスではなく、1対1。
・1997年から2007年の10年で30~34歳の所得の最多層は200万円ダウン。
・余暇活動で人気は旅行。学習。スポーツ(健康維持)
・2005年から2030年の25年間に人口の10%が減少。これは九州の人口に匹敵。 -
とても興味深い内容でした。勉強になります。
それにしても、このような社会的な意義はあるけれども、あまり売れなさそうな本をせっせと出している、三菱総研はすごい会社だと関心しました。 -
こういう本、すごく馬鹿にしていて、今まで手にとったことがなかったのですが、アホなのは私でした。すみません。
平坦な文章でなく、対話形式を取り入れたり、数字やイラスト、グラフ、写真などなど、さまざまな表現方法を駆使して、すごくわかりやすく未来を読み解くキーワードを魅せてくれます。
今後の社会でどんな生き方をすべきか、どんなビジネスが流行るか、考えるためのイントロ本としてよさそうです。
サラリーマンはもはや標準人生ではありません!
生涯現役のマラソン型のライフスタイル実現が大事です。 -
10年、20年先の日本を人口構成からみた本。1番大切な事は、年齢や性別関係なく、会社や組織にいる自分ではなく、個人自身が誰かに何ができるかということ。残念なのは、TPPなど外交での観点は入ってない。
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日本人は「根本病」だ。
と、1930年代に石橋湛山氏が書いたらしい。
問題の本質を見極め、最も効果的な解決策を探求する。
確かに日本人が得意とする能力の一つのような気もする。
新しいことへの挑戦や変化への適応などは、今ひとつになっているかも知れない。
まずはやってみる。だめなら改善してみる。そしてまたやる。
そんな方法がこれからは必要だと最近思う。