戦略を超える理念経営

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  • アチーブメント出版 (2008年9月5日発売)
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・ 理念経営とは、「何事でも、自分にしてほしいことは、他の人にもそのようにしなさい」という黄金律を素直に、誠実に、そして本気で実践する経営だ。
・ 理念経営とは、自社に関わるすべての人を尊重する経営。自分が社員だったら、お客様だったら、会社にどんなことをしてほしいだろうかと考え、行動するということ。
・ 組織の中で働く一人ひとりの人間を幸せにする経営を目指している。
・ 理念経営は、まごころ、思いやりといった人を心から大切にする経営である。それを成し遂げるのは、社員を信じる真の心。
・ 社員に命令し強制的に働かせるといった経営手法ではなく、社員が自ら進んで働くことを促進する経営手法。
・ 今まで2000人以上の経営者を見てきた結論として、繁栄する企業ほど人を大切にする理念経営を実践し、その上戦略や戦法を展開していることがわかった。
・ 会社はそこで働く人の質で決まる。働く人の質は、経営者の質で決まる。
・ 「責任は経営者がとる」の姿勢が社員を成長させる。
・ 良い仕事(職場)の八つの共通点
1, 良い職場は人を成長させる。
2, 良い職場は上質な人間関係がある。
3, 良い職場は最善を追求している。
4, 良い職場は改善を求め続ける。
5, 良い職場は経済的繁栄をもたらす。
6, 良い職場は働くことの喜びが感じられる。(報酬が目的ではなく、自分、仲間、顧客を幸せにするために働いている。奉仕・貢献による精神的な報酬が、経済的報酬を上回っている)
7, 良い職場は自分のキャリアビジョンが描ける。
8, 良い職場は社会貢献できる。(その結果、自分自身のみならず、親や家族、自分に縁のある人々を幸福に導ける)
・ 目指す経営は、全員主役経営。
・ 経営者は自分の感性を大切にし、自分に合った人と仕事をすることである。相性は努力してつくりあげるものではなく、お互いの遺伝子レベルで感じ合う関係。採用は、会社の優先順位第一の仕事である。社員をファミリーの中に入れること。そしてファミリーの一員にしたいような人材を採用すること。私が採用したい人材は、人間的に温かくておもいやりがあり、誠実で責任感が強く、約束が守れる人で、目的目標達成能力が高く、気の利く人材である。そして仲間を大切にできる利他的な性格。
・ 人間は自分の経験、体験の中からしか確信が得られない。部下に限界突破(ブレイクスルー)の体験をさせること。
・ お客様に感謝されればされるほど社員が自分のステージを上げていける仕組みをつくること。

→キーワードはファミリー。社員もお客様も家族のように思えば、自ずと相手のことを考え、信頼し、大切にする。みんなにも良い経験をして成長してほしい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2014年6月22日
読了日 : 2014年6月22日
本棚登録日 : 2014年6月22日

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