domarinさんの感想・レビュー

ハヤテのごとく! (31) (少年サンデーコミックス)

著者 : 畑健二郎

• 小学館 (2011年12月16日発売)

同人誌即売会が一旦終結。ルカとナギが知り合う事で、ナギの願いをわかりやすく浮き立たせている。その結果、即売会の話自体を面白くできている印象。ナギの暴走に関しては正直どう考えても間違っていることが読者として明らかなだけに展開に予想がついた点では正直面白みに欠けた。その分ヒナギクのルカを成長させる戦略の方が楽しめるエピソードとして書かれている印象。夏のビッグサイトの話が実際に描かれるのが楽しみになる結末ではあったように思う。
即売会中の展開からマリアさんの短編に繋ぐ、という展開は畑先生の得意とする所といった印象で、良い話に仕上がっていたと思う。
間にワタルの話を挟んでいるがワタルのエピソードの中でも重要な一要素だっただけにもう少しゆっくり話を薦めて欲しかった気もする。
いいんちょさんとの展開も今後に期待。
なお、ルカの同人誌が全ページ掲載されており、本編中では冒頭しか読めなかったことのフォローとなっている点に注目すべきである。

感想投稿日 : 2011年12月25日

読了日 : 2011年12月24日

本棚登録日 : 2011年12月25日