この巻の肝は以前から明言されていた火竜術士の代替わりがいよいよやってきたこと。非常に良い話に仕上がっていて思わず涙腺に来る。それがこの巻の締めに来ている上にこの巻の話のほとんどがそこに関連しているため、1巻としての完成度が非常に高い。何度も読み直す価値があると思わされる。
代替わり以外の話ではマータが一人で頑張る話と後に来る闇竜家のこの先の話が印象的。前者はこの作品には子竜の数が多いせいでなかなか引き立ちにくい個性がしっかり出てくるため非常に良い。後者はラルカの可愛さとオチのように持ってきたエリーゼの立場が魅力的。
なお、カバー裏は本編読後に見るべきである。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2011年10月27日
- 読了日 : 2011年10月27日
- 本棚登録日 : 2011年10月27日
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