アベンジャーズとX-MENの信義がぶつかるAVXの第2巻。「ROUND2」との題にふさわしく、前巻最後で状況が変化した状態での戦闘が描かれるのだが、フェニックスを宿した5人が中心となるので、今巻に関しては、「アベンジャーズVSフェニックス」といった方が自然かもしれない。
全体的な筋書きとしては前巻同様やはり理屈は通るが納得しがたいものとなっているのは残念。今巻の戦闘のきっかけはアベンジャーズ側の行動が原因としか見えないのだ。終盤になるに従い、「フェニックスのせい」として正統に見えるようになっていくのだが、その前をもう少しうまく扱えなかったものだろうか。
とはいえ、全体的な幕引きの仕方としてはなかなかよく、とくにどこか神秘的なフェニックスの顛末は他の展開では今まであまり見たことがないタイプで非常に良かった。前巻でために溜めていたわりに肩透かしをくらったミュータントの「ホープ(希望)」の真の存在意義には脱帽である。
また、アベンジャーズ側の人物像の描き方は忙しかった前巻に比べ充実しており、そこになかなかうならせるシーンがいくつかあるので期待してほしい。
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- 感想投稿日 : 2016年5月3日
- 読了日 : 2016年5月1日
- 本棚登録日 : 2016年5月3日
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