本来自分はゴリゴリの文系で高校時代物理のテストで0点取るくらい自然科学が苦手だったのと、宇宙が舞台のSFは本も映画もあまり好きではなかったのです。
でも本作は女優の岸井ゆきのさんが薦めていて、その後何人かの読書好きの方々も寝ずに読んだと言われているのを聞いてこれなら自分も楽しめるかもと意を決して読んでみました。
結論から言うとものすごく面白くて一気に読みました。登場人物がSFチックではないクセの強い人ばかりで言葉回しも軽快で、化学や物理の専門用語だらけでもすらすら読めました。なんと言っても主人公のグレースがちょっとトホホな人でヒーローみが全くないところとかナード気質なところが最高です。そして宇宙人との邂逅もすごく説得力があって、これってドキュメンタリーなんじゃないかと錯覚しそうでした。下巻も一気に読みそうです。
SFが苦手な人にも是非読んでみてほしいです。
ちなみに本作はビートルズも割と重要な役回りで登場するのだけど、自分はデビット・ボウイのスペースオディティを聴きながら読んでいました。舞台は文字通り今なのだけど、なんか70-80年代のSFを思わせる作品だと感じました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年5月13日
- 読了日 : 2022年5月13日
- 本棚登録日 : 2022年3月13日
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