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- / ISBN・EAN: 4589921403320
感想・レビュー・書評
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クリスマスらしい気分が味わえる映画を見たくてGYAOで検索すると本作にダイアン・キートンが出ていたので迷わずに選んだ(昨年暮れに観ました。現在もまだGYAOで観れます)
ダイアン・キートンとは『ミスター・グッドバーを探して』で衝撃的な出会いをして以来、「アニーホール」や「ゴッドファーザー」などと追いかけ、彼女が出演していると知れば観てきている。勝手に、スクーリーン上で共に年を重ねてきた友人のように思っている女優さんの一人だ。
次々に登場する人物の相関関係が分からず戸惑いながら観始めたが、それぞれの事情を抱えた家族がクリスマスに集う温かい映画だった。晩餐会というよりクリスマスを祝う家族の物語に好感を抱きながらも、近年の彼女の出演作品を観るにつけ20代で一番最初に出会ったダイアン・キートンのイメージが変遷していくのは嬉しいやら悲しいやら。
本作で何回か使われている”FOMO”という言葉が気になって調べてみた。
FOMO(フォーモ)とは「fear of missing out」の略語で、直訳すると「取り残されることへの恐れ」。インターネットやソーシャルメディアの発達により情報が溢れるようになったことで、人々は常に周りが発信する最新情報に触れ続けていないとすぐに置いていかれる、継続的な関係が保てなくなる、成功へのチャンスを逃してしまう、といった恐怖を感じるようになり、このような言葉が生まれたという。一方、最近ではFOMOから進化して「JOMO(ジョーモ, joy of missing out):取り残されることの喜び」という言葉も生まれていて頷ける。
自分の年齢を考慮すると積極的に取り組まねばと思っているわ・た・しかな!? -
随分前にラブ・アクチュアリーを観たのだが、やっぱりイギリス映画はいいなぁ…という印象だった。この映画も同じスタッフで制作ということで、ずっと観たいと思っていた。
見始めは、登場人物の多さと、その人間関係、時々過去に飛ぶ内容で少々混乱したが、徐々にインプット。一人一人のエピソードは短かめなのだが、やはりそこは役者さんの力量なのか、その今までの人生がちゃんと伝わってくる。
愛情があるからこそ、期待し、言葉にしないことで誤解を生みこじれてしまう家族。
それでも、クリスマス。
皆が集って、ハプニングにより再びその居場所の大切さに気づくのだ。
もう一度観ると、もっとグッとくるかも。
2020.4.9 -
年に1度、クリスマスに家族全員が集まるクーパー家。幸せな休日に、皆が見せる満面の笑み……。だが、彼らは笑顔の下にそれぞれ秘密を隠していた。この日を最後に、離婚を決意している父(ジョン・グッドマン)と母(ダイアン・キートン)。不倫の恋を隠すため、空港で出会った男を恋人に仕立て上げて同伴する娘(オリヴィア・ワイルド)。息子(エド・ヘルムズ)は、失業したことを言い出せずにいた。さらに、クリスマスプレゼントを万引きして逮捕されてしまう叔母(マリサ・トメイ)。お気に入りのウェイトレス(アマンダ・セイフライド)が辞めると聞いた祖父(アラン・アーキン)の頭の中は、彼女のことでいっぱい……。クーパー家秘伝のレシピによるごちそうが並び、いよいよ幕を開ける晩餐会。ところが、予期せぬハプニングから、みんなの嘘が次々とバレていく。果たして、最悪のディナーの結末は……?
秘密を抱えたそれぞれが、クリスマスの晩餐会に集まるというユニークな出だしから、永遠の愛や愛のある夫婦関係を信じられなかったり、結婚生活に破れかかった夫婦などが、クリスマスという絆や愛を信じたくなる行事をきっかけにすったもんだの果てに、少しだけ愛や絆を信じたくなる気持ちになる展開が、ほっこりする。
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LOVE THE COOPERS
2015年 アメリカ 106分
監督:ジェシー・ネルソン
出演:アラン・アーキン/ダイアン・キートン/ジョン・グッドマン/エド・ヘルムズ/オリヴィア・ワイルド/アマンダ・セイフライド/ティモシー・シャラメ
https://gaga.ne.jp/coopers/
クリスマスイブの朝。40年連れ添ったが熟年離婚を決めた、サム(ジョン・グッドマン)とシャーロット(ダイアン・キートン)のクーパー夫妻は、離婚のことを隠し、最後のクリスマスを家族で盛大に祝おうと考えていた。
二人の息子ハンク(エド・ヘルムズ)は、三人の子供がいるが妻アンジーとはすでに離婚済、しかも失業中で無職。その長男のチャーリー(ティモシー・シャラメ)は思春期で反抗期、ガールフレンドのことで頭がいっぱい。次男のボー(マクスウェル・シムキンズ)はブラコンで兄が大好き、末っ子の妹マディソン(ブレイク・バウムガートナー)はまだ4歳。
ハンクの妹エレノア(オリヴィア・ワイルド)は、既婚者と不倫中、完璧主義の母シャーロットと折り合いが悪く実家でクリスマスを過ごすのが気まずいながら渋々帰省。空港のバーで偶然知り合った軍人のジョー(ジェイク・レイシー)と意気投合、大雪で帰れなくなった彼をニセの彼氏として一緒に実家に連れていくことに。
シャーロットの父親バッキー(アラン・アーキン)は、気ままな一人暮らし、行きつけのカフェ店員ルビー(アマンダ・セイフライド)のことがとても気に入っている。内気なルビーも、このお爺ちゃんからおすすめ映画のDVDを借りたり、仲良く会話するのが楽しい。しかしルビーはカフェを辞めて人生をやり直そうと考えており…。
バッキーの次女でシャーロットの妹エマ(マリサ・トメイ)は、子供のころから姉に劣等感を抱いており今も不仲。姉のためにクリスマスプレゼントを買うのが癪なあまりに出来心でアクセサリーを万引き、警備員に見つかり、ウィリアムズ巡査(アンソニー・マッキー)に車で連行されることに。口の減らないエマは、なんとか無罪にしてもらおうとウィリアムズに話しかけ続け…。
クリスマスの1日、大家族のそれぞれを描いたドタバタ群像劇。大家族すぎて、年齢もよくわからず、序盤は関係性がよくわからなくなったりしたのだけど、幸い公式ホームページが残っていたので、そちらで相関図を確認、なんとか把握。
クリスマスの家族ものなので、まあ大団円だろうし、安心して観れる反面、群像劇としては脚本が薄く、構成力はイマイチ。とはいえ、クーパー家の愛犬は可愛いし、三人の孫たちもみんな可愛いし、アマンダ・セイフライドもとても可愛いので、それなりに楽しく見れました。
めちゃめちゃ可愛かったのは三人の孫の中でも次男のボー。小学校低学年くらいかな?お兄ちゃん(ティモシー・シャラメだけど冴えないひ弱な役どころ)のことが大好きで、プレゼント探したり、こっそり尾行したり、さりげなくサポートしたり、めっちゃ出来る子!喧嘩ばかりの両親にポテトぶつけて怒る場面もとっても可愛かった。
苦手だったのは、シャーロット。娘エレノアとも、妹エマとも折り合いの悪い彼女は、なんていうか、同性に無意識に圧をかけちゃうタイプ。旦那さんのサムへの対応もヒステリックだし。エレノアはそういう母に苦手意識を持つところにはとても共感できたけど、空港や病院で、爆走して周囲に迷惑かけまくって平気でいるところはちょっと引いた…。
既婚で子供も孫もいる美しい姉シャーロットに苦手意識を持つ独身のエマの立場も身につまされる。とはいえ、そこで万引きという行動を取るのは、シャーロット以前に彼女自身に問題ありすぎて、序盤はちょっと苦手だったのだけど、ウィリアム巡査との会話は、押しの強い大阪のおばちゃんみたいで面白かった。
日本ではバブル以降、クリスマスは宗教そっちのけのイベントと化し、恋人と高級ホテルのスイートもしくは豪華ディナーデート等がステイタスな風潮がありましたが、クリスチャンの多い西洋では家族で過ごすのが当たり前。そっちのほうが断然素敵だなと思っていたのだけど、序盤でエミリアが「家族団らんがプレッシャー」みたいな話をしていたのは、なるほどそういう人も当然いるよね、と目からウロコ。まあ皆好きに過ごすがよろし。
最後はもちろんそれぞれのパートナーとハッピーな感じになるのだけど、唯一、ルビーのお相手だけは納得いかなかった。年齢差には確かに無理があるにせよ、あれではバッキーが可哀想な気がする。 -
ヒロインが「地球温暖化を否定する男なんか願い下げだわ」とかヒステリックに言う場面があった。他にも色々イラッとするヒロインで私は嫌いなタイプの女。
でも全体としては、映像も音楽もクリスマス感満載で可愛らしいし好き。ヒロインだけなんだか異質なので皮肉が込められてるのかもね。 -
「ラブ・アクチュアリー」の焼き直し感はわかりやすい。アラン・アーキン爺さんが病院に搬送されて、それがきっかけで家族が結束するストーリーは「リトル・ミス・サンシャイン」とも一緒。でもそういう「既視感」や「二番煎じ感」が目立つ映画かというとそうでもなく、むしろ「いいとこどり感」があり、素直にいい話だなと思います。
印象に残ったのはオリヴィア・アダムスと美しさ。そして相手の男、いい奴すぎるなぁ。独身のマリッサ・トメイが恋人を見つけるみたいな安易な展開にならないのもまたよし。 -
季節感全く違うけど観て良かった。ルビーとバッキーのやりとり、なんかこう、みんな悩んでんだなぁってしみじみ思ってしまった(笑)
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大切なもの・ことは失う直前になって気付く。
クリスマスでもお正月でも, 家族が一同に会する機会っていうのを大切にしたいって思えた。家族ができてからよりそういう思いが強くなった気がする。
FOMOとJOMO、面白いですね!知らなかったです。
FOMOとJOMO、面白いですね!知らなかったです。
本年も宜しくお願い致します。
レビューには書かなかったのですが、年末に帰省する娘が両親を安心させようと...
本年も宜しくお願い致します。
レビューには書かなかったのですが、年末に帰省する娘が両親を安心させようと空港で出会った男を俄かに恋人に仕立て実家に連れて帰るの(最終的には本物の恋人同士となる)。男はイケメン軍人で共和党、娘は売れない物書きで民主党。娘が共和党の彼を「だから共和党ってだめなのよ~」とこてんこてんにやっつけるシーンが数か所ありました。政治的な話が普通にやり取りされるのを見て、諸外国に比べやはり日本は違うんだなと考えさせられました。
ご挨拶遅くなりました。
今年もよろしくお願いします♪
なかなか面白そうな映画ですね!確かに日本では政治論争みたいなのカップルで...
ご挨拶遅くなりました。
今年もよろしくお願いします♪
なかなか面白そうな映画ですね!確かに日本では政治論争みたいなのカップルでしなさそうだし、それを映画でわざわざ描かないでしょうね。そういうの入れてきてもちゃんとコメディ成立するのが海外ドラマの面白い所ですよね。