ここがロドスだ、ここで跳べ!
"kagura"ブランドの立ち上げ話をメインにした巻。
一巻の頃のキャラクターを前面に出した話運びから、二巻・三巻と徐々にシナリオベースの構成に変わってきているという印象。
今後のストーリーまで全体にわたってある程度練られている感じがするので、読んでいて安心感がある。
ラノベ特有の場当たり的なシナリオ展開もないので、とても完成度が高い。
一方で、あまりにも話に波風が立たなさ過ぎているのではないかという印象も受ける。
やることなすこと大体が上手くいっていて、順風満帆のサクセスストーリーという風に仕上がっているが、さすがに二巻三巻と連続すると少々鼻につく。
とはいえ、作品が各一巻で完全にまとまっているという構成でもないので、一連の流れとして今後大きな波風が立ってくるということなのだろう。
次巻では看板番組のスタートにライバルも登場ということなので、どのように話が進んでいくのか楽しみにしている。
今の刊行ペース的には、早くて12月、少なくとも年明けには四巻が発売されるだろう。
このペースは読み手としては実にうれしいので、著者にはぜひ無理しない程度に頑張っていってほしい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2012年10月20日
- 読了日 : 2012年10月20日
- 本棚登録日 : 2012年10月4日
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