女性の主人公が必ず猫か犬を飼っているのがポイントの、男と女の短編集。どの物語も、ちょっと物悲しさを含みつつ、最後の数ページでぐーんと昇華して、ほっこり終わってくれる。傷ついた人間だからこそする計算や打算に、少なからず不安を掻き立てられるけど、ペットと言う家族に救われつつ、自らの意思で幸せを掴もうとする。がんばれ、と思うより、頑張ればいつか幸せになれるんだ、と感じる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
藤堂志津子
- 感想投稿日 : 2006年8月29日
- 読了日 : 2006年8月29日
- 本棚登録日 : 2006年8月29日
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