「なぜかお金が貯まる人」がやっていること

著者 :
  • 廣済堂出版 (2011年11月18日発売)
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本棚登録 : 327
感想 : 42
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この類いの本にありがちな、1円でも安いキャベツを探して自転車で買いに行け!とか、消費電力を抑える為にコンセントを抜け!とか、もやしでかさ増ししたレシピの紹介とか、そういう内容が書いてあるものではない。著者の主張はただひとつ。「お金が貯まらないのは、自己管理が出来ていないから」。単純明快。この本では、自己管理という面からお金が貯まる体質になる為の方法が書かれている。これをやったから直接的にお金が貯まる、ということではなくて、そういうマインドが、ひいては全ての物事に通じて結果お金が貯まりますよ、ということ。
月給が10万円だろうと100万円だろうと、支出の管理さえできていればお金は貯まる。お金が貯まらないのは支出が多いから。なぜ支出が多いのか、というと、大体はストレスや心のどこかに満たされない部分があるから。では、そのストレスや満たされない部分は一体何なのか?突き詰めて考えていくと、普段何気に使っているお金が、実はそんなに必要ないのではないかとさえ思えてくる。その上でやっぱり手に入れたいもの、旅行でも鞄でも服でも何でもいいけど、それに関しては決して我慢する必要はない。欲しいなら買う。ただその「欲しい」という感情がどこから来ているのか、よく見極めましょうね、という主張には大いに頷けた。
20代も半ば、今までのお金の使い方に危機感を覚えたタイミングで出会った一冊。お金を使うことを恐れたり、不安がったりするのではなく、使うに至るプロセスをよく考えることが大事なのだと思った。定期的に読み返したい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年10月30日
読了日 : 2020年10月5日
本棚登録日 : 2020年10月5日

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