記者は何を見たのか - 3.11東日本大震災

著者 :
  • 中央公論新社 (2011年11月9日発売)
3.85
  • (9)
  • (17)
  • (13)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 136
感想 : 23
4

東日本大震災を新聞記者の体験談をもとにまとめた書籍。当日東京で過ごしていた自分は多くの方が亡くなった未曾有の大災害が他人事のように思っていた。しかし、家族ができたこのタイミングで改めて知っておくべきだと思い読むこととした。

被災者の証言には何度も涙が出そうになった。目の前で家族を失うこと。大切な人が今も見つからないこと。故郷を去らねばならないこと。こんな平和な時代に生まれたのに、そこはまさに戦場のようであり地獄だった。大切な家族を失う喪失感と途方もない悲しみをたくさんの人が抱えることになった。遺族の気持ちを考えると目頭が熱くなった。

誰もがそこで起こった多くの悲劇を知るべきだと思った。もしかしたら身近にも被災された方がいるかもしれない。その方に自分がどう接するか変わってくると思う。
そして、自分が同じように家族を失うことを想像した。耐え難い、絶対にそんなことがあって欲しくないと思った。自分の大切な人を誰一人失いたくないと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年12月25日
読了日 : 2021年12月24日
本棚登録日 : 2021年12月24日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする