シュレーディンガーの少女 (創元SF文庫)

著者 :
  • 東京創元社 (2022年12月12日発売)
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本棚登録 : 574
感想 : 36
4

久しぶりに国内SFを読了。10年ぶりくらいか?
もちろん、初めて読む作家さん。ぶっちゃけ、ジャケ買いです笑。

ノンシリーズの短編集。
それぞれの短編は未来の地球が舞台。共通するのはモラヴェックか。もしかしたらSF的に有名な方なのかも。
あんまりゴリゴリのSFって感じがせず、読みやすかった。

おすすめの短編は、なんと言っても最初の『六十五歳デス』。高齢の紫がカッコよくて、最後が切なくて。最初のこの短編で、グッと引き込まれた。
後は『太っていたらだめですか?』『ペンローズの乙女』なんかはストーリーもさることながら、最後の皮肉がなんとも言えない。
表題作の『シュレーディンガーの少女』も、多世界解釈?なのか、生きているか死んでいるか、不思議な余韻を残す。

読み慣れないジャンルだけど、たまに読むといいよね!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 国内SF
感想投稿日 : 2023年2月23日
読了日 : 2023年2月23日
本棚登録日 : 2023年2月23日

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