マイ・フィールド・オブ・ドリームス: イチローとアメリカの物語

  • 講談社 (2002年3月1日発売)
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感想 : 2
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★2015年4月12日読了『マイ・フィールド・オブ・ドリームス―イチローとアメリカの物語 』W.P.キンセラ著 評価B
たまたま図書館の書架を見ていたら、偶然見つけたこの本。
イチロー関係の本は多いけれど、キンセラという名前に何となく引っかかるものがあって手に取りました。

そう、キンセラとは、アメリカの野球映画ケビン・コスナー主演の『フィールド・オブ・ドリームス』に出てくる主人公レイ・キンセラの名字だったのです。

そして、この本の著者W.P.キンセラは、その映画の原作『シューレス・ジョー』の原作者でした。

『フィールド・オブ・ドリームス』が大好きで、当時映画も見て、DVDも買い、セリフも知りたくてソースネクスト社の超訳DVDも追加購入している私としては、その原作者がイチローについて書いているとなれば、読まざるを得ません。(笑)

この本が書かれたのは、イチローがシアトルマリナーズへ移籍した翌年2001年。衝撃的なMLBへのデビューとイチローの野球に対する謙虚な禅僧のような態度、アメリカ人が野球に求める古き良き文化を体現するイチローにいきなり魅了されていることを、素直に書き綴っている作品です。

米国駐在当時、幼稚園生だった長男を地元の野球チームに参加させて、週末アメリカ人とともにボランティアでチームをサポートした時の彼らの野球への熱い思いを感じた瞬間のことが蘇ってきました。ベースボールはアメリカの文化なのです。そのベースボールにインパクトを与えたイチローの野球。天賦の才能と努力で自分の夢を叶えたイチローは、アメリカの文化にも受け入れられるだけの力量があったという事なのでしょう。

勿論、その後のイチローの活躍は、当時作者は知る由もないのだが、イチローの持続的な活躍を祈り、強く信じていた。(実際、その通りになったことは、著者の目が正しかったことを証明している。)

作品の内容は、それ程何が素晴らしいという訳ではないので、評価はBとしました。しかし、読み物としては素直に面白いと思い、★4つを付けさせて頂きます!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: その他
感想投稿日 : 2015年4月12日
読了日 : 2015年4月12日
本棚登録日 : 2015年4月12日

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