翁は、修羅と化した四之森蒼紫の安息の地はもはや死しかないと言い、剣心に蒼紫を殺してほしい、それができるのは剣心だけだと頼む
しかし、剣心は蒼紫の安息の地は死ではなく、仲間のいるここだと言い、必ず連れて帰ると約束する
剣心、斎藤一、相良左之助は、対決の場比叡山へ向かう
左之助と安慈の対決
その最中、明治政府の廃仏毀釈の策により罪もない子供達が寺と一緒に焼き払われてしまった安慈の悲しい過去が明らかになる
激しく打ちのめされながらも、必死に食らいつき、安慈のいう救世が間違っている、亡くなった子供たちが望んでいるのは復讐ではなく、安慈の幸せなんだと叫ぶ左之助
明治政府に恨みを持ち、喧嘩ばかりしていた左之助が、いつのまにか仲間の大切さに気付き、自分をも大切にしている
まさしく死闘。守りたい者たちのために絶対負けられないという気持ちと気持ちのぶつかり合いだった
その点で、左之助が勝ったということか
安慈が肌身離さず胸にしまっていた血まみれになった子供たちの位牌を抱きしめ、泣き崩れる安慈。
明治政府の焦りやほころび、罪の深さを感じた
なかなか読み応えのある巻だった
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年5月8日
- 読了日 : 2020年5月8日
- 本棚登録日 : 2020年5月8日
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