あるミニマリストの物語―僕が余分なものを捨て人生を取り戻すまで

  • フィルムアート社
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845915859

感想・レビュー・書評

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  • 2人のミニマリストの回想録。現状を見つめて生活の改善することで、心に余裕をもたらし物事に挑戦する自信が得られる。
    人生で本当に大事なのは、自分の使命を見つけて、それに情熱を燃やし続けること。
    近場で人間関係を作るのではなく、同じような価値観や信念を持つ人を探す方が深いつながりを築くことができる。これはインターネットの活用でにより容易である。
    事前にゴールを設定しなくても、モチベーション次第で生産性は向上する。

    文章が長く読むのに疲れる。ミニマリズム的に要点を絞ってみた。

  • 世界的に有名なミニマリスト2人による本。彼らがそれぞれミニマリズムに目覚めるまでの経緯や、目覚めてからの活動と気づきが物語のように綴られている。著者は「メモワール(回想)」と呼んでいるが、主観的ノンフィクション小説でも個人史でもいいらしい。
    前著と同様、軽快な文章ではあるけれど、事実に基づくエッセイのようなものであり、しかも文学作品だと思って読むとかなり面喰らう。最初の3章ほどは読むのが辛く、途中で投げ出そうかとさえ思った。
    それでも著者がミニマリズムに目覚めて成長していく様を追体験していくうちに、自分も人生に変化を起こすために行動しなければと奮い立たされる。そして、ミニマリズムとは単に所有物を減らすことではないと学ぶことができた。

  • ミニマリストになるまでとなったあとの日記的な内容。
    何を残して何を捨てたかという具体的なものにはほとんどふれていない

  • 小さい字でギッシリ
    内容ズッシリ、
    読み応えのある本。

    ミニマリストになるまでの経緯や
    なったあとの思考の軌跡。
    私はミニマリストに憧れてるので、
    非常に参考になり面白かった。

    ミニマリストに興味のある人には
    おすすめ。

  • よく巷に溢れている、ミニマリストの僕の持ち物はこんなに洗練されている、って写真集のような本では無く、なかなか読ませる内容。いかにもアメリカ活劇みたいな導入部から、だんだんとやや思想がかってゆく展開が面白かった。確かに「もしかしたら」って要らないものをたくさん溜め込んでいる。少しは捨てようっと。

  • 1.持っている課題と、この本を読んだ理由--------------------------------
    【呼んだ理由】ミニマログさんのブログを拝見して、本書籍に興味をもったため。
           https://minima-log.com/minimal-life/

    2.得た知識・気づき----------------------------------------------------
    ★たゆまぬ努力を注いだ挙句にようやくやってくる感覚がパッション
    ★本当は幸福って追求しなければならないものはでなく、単純に幸福でいればいいだけのものなのだ。
    ★・成功はとてもシンプルな方程式、“ 幸福 + 成長 + 貢献 = 成功

    3.ひらめき・アクション------------------------------------------------
    ★使用する金額と自分の自由の消費する価値を考える。
    ★1日20分イケてる時間作る、隙間時間に思考停止でスマホに手を伸ばさない
    ★パッションに時間を割くことから逃げない

    4.感想----------------------------------------------------
    ・どんな過去だって、今を作る要素になっているわけで、無意味なんかじゃない。これからの未来に失敗することもある、大事な考え方は移動するときにその間の徒歩の楽しみ方をみいだすこと。過去⇔現在⇔未来を俯瞰して自己肯定感が上がりました、本書を手に取ってよかったです!



    5. 以下メモ------------------------------------------------------------

    ▼ミニマリスト
    ・「旅をするとき自分で持ち運べるものだけを…それも僕の生活に本当の意味で価値をもたらせてくる物だけをもっているだけのことさ」
    ・「所有するあらゆる物のために、僕は常に頭のどこかを使い続けていた。すべての品物が重荷となってのしかかってくる。自分が所有するすべてのものについて心配し、また今これだけの品物を持っているんだからこれからはもっと必要だ…これは終わりのない悪循環で、自分を相手に冷戦を続けているようなもの」
    ・「品物を所有するということは、目隠し以外の何物でもないことに気付いたんだ。身の回りに広がっている世界の真実から目をそらさせるものだとね。」
    ・「ねんのためアイテム」⇒「20/20理論」で排除する。※20分以内で買いに行ける20ドル以下のものはすべて捨てるべきという理論
    ★・今ではお金を使う前に「これには僕の自由を消費する価値があるだろうか?」と自問するようになった。例えば、「このシャツには僕の自由30ドル分の価値があるだろうか?」、「今から買おうとしているものから得られる価値と、僕の自由の価値は、どちらの方が大きいだろうか?」ということ
    ・「もし、○○したら?」は人から勇気を奪う問いになってしまった。けどそれは僕ら次第、「もし計画がうまく行ったら?」
    ★・「ダウンタイム(機能停止時間)」というの誤った呼び名だということ。人間には、ひと時の癒しとなる貴重な間隙ゾーンがあったはずだ。空港とか、レジ待ちの列とか、待合室とかいったものは、ちょっとした空想にふけることのできる、つかの間の聖域だった。でも現代ではもう違う。ああいう貴重なひと時を誰もがスマートフォンを片手に過ごしている。そうすることで、もっと生産性を高めようとか、相互的に影響しあおうとかしているのだろうけど、ああいうひと時には、スマートフォンをいじるよりも、むしろ立ち止まって思考を巡らせた方がずっと生産性があることを僕は思い知らされた。
    ★・1日20分くらい止まったほうが、ずっと効果的で生産性になれる(20分のイケてる時間)。1日20分だけ静かに座って一切何もしないだけ。何も邪魔されることなく、自分の思考だけに浸るんだ。ただただ、焦点をぼかした視線を空間に投げかけて、試行するままにまかせる。


    ▼パッション、人生のミッション-----------------------------------------
    ★・「意味なくしがみついている人間関係。悪い習慣。時間やお金やエネルギーを無駄に消費するだけの行為。ミニマリズムはそういった事物を特定するのに役立つんだ。そういうものを自分の生活から取り除けば、自分が“ パッション”を燃やしている事だけに、自分が本当の意味で大切に思っている事だけにフォーカスできる。それはつまり、コンスタントに学び続けることができるということで、そうなれば決して停滞感を味わうことがなくなるから、とても良い気分でいられるんだ。退屈もしなければ、自分が成長していないという気持ちにもならない。いつも新し事を学んでいるということは、いつも成長し続けているということだからね。その上、たくさんの品物を処分できるわけだから、所有物への執着は一切なくなる。そうなるともっとリスクを置かせるようになる。必要のないジャンクにお金を消費していない分だけね」
    ★・【パッション】:従うものではなく、開拓するもの。興奮とパッションを同一視する発想は単純に間違いであり、真実に到達することができない。それがどんなことであれ、その向こう側に待っている喜びを見出すためには、自ら進んでコツコツと努力を重ねることが必要なのだ。たゆまぬ努力を注いだ挙句にようやくやってくる感覚。
    ・生きていく中で何かもっと意味のある事をしたいという思い、パッションを燃やせることをやりたい、単純に自分の人生のミッションを見つけるということを言いたいだけだ。「私のミッションて何だろう?」と自問する事
    ・「好きなことを仕事にすれば人生から労働はなくなる」という文句を僕が大嫌いな理由は、これが紛らわしい文句だからだ。ミッションを追求するためには、現場でのものすごい努力と強肩じみた献身が必要とされる。
    ・「本気のパッションがあれば当然できるはずだ、期の散るものがないところで毎日椅子に座ってりゃいいんだよ」


    ▼仕事-----------------------------------------------------------------
    ・「生命もない会社のために馬鹿みたいにハードワークして、自分にとって一番大切な必需品、つまり時間を、消費する事で給料をもらっているんだ」
    ・Q.何をされていますか、A.×:職業(実際以上の社会的価値を持たせている)、〇:パッションを持っている事について明言する
    ★・「この質問にまつわる考え方を変えただけで、僕は職業の錨から遠ざかれた。本当のアイデンティティは人生であるべきだってことに気づけた。給料をどうやって手に入れるかではなく、自分が興味を持っていることが本当のアイデンティティであるべきなんだ」
    ★・仕事に問題があったわけではない、僕が仕事としてやっていたことに問題があっただけなんだ。自分の仕事に情熱を持っておらず、仕事がミッションではなかった。だからこそ仕事から逃れたい、そうすればもっと生きがいのある生活を送れると思っていた。仕事が人生のミッションにさえなっていれば、もう仕事と生活のバランスなんて考える必要もない。


    ▼安心/幸福------------------------------------------------------------
    ★・僕らは安心を得ようと、必死で事物に(仕事、人間観駅、物質主義的な品物)にしがみつく。だけど、僕らが安心を求めてしがみつく事物の多くは、人生から満足感を抜き取り、プレッシャーや不機嫌ばかりの生活を送らせるものばかりだ。給料をもらえれば安心だと信じているから、嫌いな仕事にしがみつく。ひとりでないことが安心だと信じているから、クソみたいな人間関係を続ける。ありもしない安心な未来を送るのに必要かもしれないからと、「もしものため」に、不必要な品物をとっておく。そういう品物が充満した生活を送っているのに不満だとしたら、それらはもう安心を与えてくれるものなんかではない。むしろのその正反対じゃないか。不満は不確かさであり、不確かさは安心できないことなのだから。だから、今のシチュエーションでハッピーでないのだとしたら、それがいくら裕福な暮らしだとしても、けっして安心を味わうことはできないということになる。
    ★・もともと人生とは完全に安心できるものではない。本当の安心というのは、僕らの内部にあるものであり、人間として継続的に成長する事であって、けっして外的要素の成長に頼ったものではない。真の意味で安心させてはくれない事物(高額な給料明細、つかのまの性的関係、ピカピカの新しい商品)を求めるという、その外的な欲求を無くしてしまえば、僕らは自らのフォーカスを自分の内部へ向けることができ、周囲にある品物を崇拝することはなくなるはずだ。
    ★【幸福】:自分の目の前にある幸せから目をそらし、業績や称賛や認められることを追い求めることは、物質主義的な物に幸福を見出そうとすることと何ら変わらないということ。幸福とはそういうものではない。間違った考えで幸福を追求すれば、人生から魔法のような瞬間は失われ、人生の真の目的が失われ、大切なものすべてが失われる。本当は幸福って追求しなければならないものはでなく、単純に幸福でいればいいだけのものなのだ。
    ★・成功はとてもシンプルな方程式、“ 幸福 + 成長 + 貢献 = 成功”だ。自分がハッピーになれる仕事、自分を成長させてくれる仕事、自分以外の人々に貢献できる仕事に参加したいと考えた。
    ★・「他人を責める人は危険だよ。責められると充足感を持ちづらくなる。意味深い生活を送りづらくなるんだ。時が経つにつれて、こういうネガティブな関係がお互いのアイデンティティになってしまう。それによって人ととして定義され、そういう人物になってしまうんだ」


    ▼過去/未来-----------------------------------------------------------
    ・「生きる事とはあたえること」
    ★・これから新たな10年に立ち向かえること、後退することなく前進できることが嬉しくてたまらない。僕の20代は複雑さの中で迷子になって過ごした20代だったが、かと言ってまったく無意味だったわけでもない。
    ★・バックミラーをのぞき込むと、そこには確かに残骸が残っている。景色いっぱいに僕のミステイクや間違った選択の数々が転がっているのが見える。それはそれでいいじゃないか。失敗の数々が僕のベストな要素を作り上げているんだから。これから先の長い旅にも僕がたくさんの汚点を残すだろうことは間違いない。でも、それもそれでいいじゃないか。人生の景色にはたくさんの頂上とたくさんの谷があるものなのだから。大切なのは、ひとつの頂点から次の頂点へゆっくりと移動するとき、その間の徒歩の楽しみ方をみいだすことではないだろうか。

  • ふむ

  • ミニマリストになる前の、これはワタシの物語でもありました。

  • この本はミニマリストになるまでのジョシュアの過程を子細に描いてあるものの、たしかに、あーそうだねーそれいらないかもねー。と、思うものの、小説家志望らしいけど、構成がイマイチ、、というか描き方がイマイチで途中飽きる。

    そこまで自分の生い立ちストーリーいらなかったんじゃない?と突っ込みたくなるほど。自分の生活事細かに説明してきます。

    いや、ミニマリスト的な観点の話は参考になるんだけど、多分三分の一くらいの量で内容足りそう。

    そして、ハリウッド的なイケメンという記載があったけど、写真みたらオタク的ナヨナヨだったんだけど、写りが悪かったのか?

    相方のライアンは描写どーりのマッチョなアメリカンだったんだけどなぁ。自分の描写に若干偽りあり?笑笑

    そんなわけで、色々突っ込みどころは満載でしたが、ほかのミニマリストの情報が載っててそれはとっても参考になった!!!!!!

  • 史上最年少で出世を勝ち取っていたバリバリエリートビジネスマンからミニマリストへ変わっていく様を丹念に日記風に綴った日記。相棒の人の注釈にある、すべての持ち物を段ボールに入れて、必要になったらそこから一つずつ出していくという話も結構面白い。

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著者プロフィール

ジョシュア・フィールズ・ミルバーンとライアン・ニコデマスの2人組、ザ・ミニマリスツ(The Minimalists)は、もっと少ない所有物でもっと意義深い生活を送ることを探求、実践するユニット。彼らのウェブサイト「TheMinimalists.com」でエッセイを発表し、世界中から200万人を超える読者を集めている。『ウォール・ストリート・ジャーナル』『USAトゥデイ』『フォーブス』『ボストン・グローブ』、CBS、NBC、FOX、NPR、ウェブサイト「Zen Habits」等多数のメディアで紹介され、これまで出版されたシンプルな生活を題材にした著作はどれもベストセラーとなっている。『Everything That Remains: A Memoir』、『The Minimalists: Essential Essays』(邦訳『minimalism──30歳からはじめるミニマル・ライフ』)、小説『As a Decade Fades』等。

「2016年 『あるミニマリストの物語―僕が余分なものを捨て人生を取り戻すまで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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