10代にしておきたい17のこと (だいわ文庫)

著者 :
  • 大和書房 (2010年12月10日発売)
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本棚登録 : 1594
感想 : 114
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あくまで著者が思い返しての「しておきたいこと」ですが、確かに10代のころに聞きたかったなと思うことが書いてありました。
>「あなたが与えたものが、あなたが人生で受け取るもの」です。
互いを尊重しましょう、世界のしくみを考えましょうといったことを人々が常に思ってくれていれば、違法視聴をしながら仕事や社会の厳しさを子供に説く大人などはいなくなるだろうなと思いました。
「こんな本見かけたけど、どう思う」と10代の方に聞かれたら「読んでみれば」と返すと思います。

○○パーセントなどと根拠のない謎の数字が連発されているのが気になりました。売れる本の書き方を徹底してる感じですね。
迷ってる人はバカだ、何も考えてないのはダメなどと見下すような表現が多いのも残念でした。
著者の考えなんだなと大人は受け止めることが出来ると思いますが、ターゲットであろう十代の方はどうなのでしょう。個人的にはあまり真に受けてほしくないですね。
学校教育の批判も的外れかなと思います。直後に以下のように書いているのに…。その基本的な知識を養うのに必要なのが…。
>基本的な知識さえあれば、あとは調べれば、たいていの情報を得ることが出来ます。
しかし、冒頭で「著者個人の考えである」「正解は一つじゃない」等々のことが提示されているので、心配するのも野暮ですかね。あまりにも悪意に満ちてる本に比べれば良心的?だと思います。

某メンタリストの人気再燃やコロナ騒ぎで科学的ということが今まで以上に重視されるようになりました(水素水みたいなエセ科学問題もありますが)。
個人的にも歓迎できる流れですが、本書のようなものはこれから売れづらくなるのでしょうか。個人の考えと明言されていればそんなに嫌いじゃないのですが…。

あっ、25歳が一流になったり弟子入りする上限だそうです。なんてこった!!!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年5月5日
読了日 : 2019年12月7日
本棚登録日 : 2019年12月7日

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