戦争を経済として見る点が大変ユニーク
現在コロナ戦争下にあって経済・社会の運営はまさに戦時体制 ワクチン普及後のポストコロナをどう構想するか、本書も大いに参考になる
1.戦争をデータで分析 面白い
戦争を経費で捉える→戦争エコノミクス
短期効果は景気対策と同じ
長期的には経済体質の劣化
財政は経費の負債が累増
→増税・インフレ・資産税・賠償
2.経費の調達
日露戦争 海外から調達 米国・英国
太平洋戦争 引受先がいない 日銀引受
→この違いは何か
3.戦争は国家戦略の一部
しかし太平洋戦争は戦争が目的化
軍人の栄達「手柄を挙げて勲章・爵位」
陸軍人事の誤り エリート養成の失敗
海軍はGlobal・Scienceだがやはり軍人
4.国家戦略
各国は自国の戦略を持っている
戦前の日本は「国策」あれど「国家戦略」不在
5.国家破綻とインフレ
戦費の調達は日銀による国債引受
敗戦はハイパーインフレ 国家の債務の減価
経済基盤の混乱・毀損→一括処理「預金封鎖」「財産税の課税」
抜け道・・・株・不動産・貴金属宝石
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
要再読
- 感想投稿日 : 2021年6月19日
- 読了日 : 2021年6月19日
- 本棚登録日 : 2021年6月19日
みんなの感想をみる