イギリス帝国の歴史 アジアから考える (中公新書)

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  • 中央公論新社 (2012年6月25日発売)
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2024/02/23 「イギリス帝国の歴史」秋田茂氏著作
読破2冊目 本書は2012年の著作で重厚な内容と作り索引参考文献しっかり
基本書としては本書をお薦め グローバル視点は新著「イギリス帝国盛衰史」
個別の国の歴史は意味が小さい 世界史の中での意義が問われる
1.大英帝国の成功・成熟・衰退の歴史 
  極めて長期の期間、世界の覇権を保持
  最後に米国への覇権移転も平和裏に行われた不思議「債務の力?」
2.常に革新をリード 国家リーダーを養成してきた
  軍事 動員 ヒトとカネと物資 ~インド・カナダ・オーストラリア
  経済 貿易 収奪 金融 税
3.世界への貢献 「Global Standard」=世界公共財の提供
  世界インフラの統合 
  運輸(鉄道港湾) 通信 教育 医療
  先行投資の体力が必要 
4.「戦争と経済」が社会を変革する 覇権国の交替も
  英国の衰退=戦争債務の巨大化→債権国の地位向上
  ① 米国の理念  「反植民地化」
  ② インドの理念 「独立」
5.中国は米国に変わる覇権国たり得るか NO! 本書を読んで
  目先の「外貨準備の金額」だけで覇権国ではない
  世界をリードする大義とビジョンが不可欠
  世界のインフラを整備する陰の努力
  中国には目先の利害=台湾・アジアしかない かっての大中華の復活 

2023/12/26 国家戦略としての「大英帝国」
① 産業戦略=成長戦略 スクラップアンドビルド 冷徹さが必要
② 人材戦略=教育 有能な人材を必要な分野へ 人文に傾斜 
化学・工学弱い
→ドイツ・米国に遅れ 軍事・重化学工業
③ 「理論による正当化」 自由貿易・比較優位 
強者の論理 生産性格差の固定化→発展戦略「保護貿易」「自立」「原始蓄積」 北海道は原材料の供給基地・収益は収奪された
  
2023/12/26 ex「インド経営」
① 高級官僚の選抜 インド高等文官1,200人
② 軍隊の設置 200,000人
③ 女王陛下の臣民 公平な扱い
④ 既存支配構造との連携 大土地所有層 カースト制度の保持

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2024年2月23日
読了日 : 2024年2月23日
本棚登録日 : 2023年12月27日

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