両親と祖父を亡くし、莫大な財産を相続した12歳の少女ミモザは、今際の時に「人間を信じすぎてはいけない」と言い残した祖父の遺言で、ボディーガードロボットのカイルと暮らすことになる。外型はほぼ人間だが頭脳はロボットだというカイルは、祖父がしていたという少々危ない事業に関わるためロボットであることを部外者には――従姉や長年屋敷に仕えてきた使用人達にも――秘密にしなければならない。純粋ですぐに人に騙されるミモザと、チョコレートとアルコールとほんの少しのミモザの命令が必要なカイルの可愛くて気恥ずかしく、ちょっとだけえっち臭いラブストーリー。
■総評
森生さんのマンガが、こっぱずかしくて、えっち臭いのは仕様だと改めて思った作品。いや、話によってはえっちじゃないのもあるけど(笑)
メイドとか執事とか流行ったりしたけど、やっぱり「自分だけに仕える(或いは自分を命懸けで守る)魅力的な異性」という要素は、男女問わず、いつの時代にも一定の需要があるんだと思う。およそ、現実に起こり得ないとわかっているからこそ憧れずにはいられないシチュエーションってヤツだよね。男性なら、空から美女or美少女が降ってくるとかも、同様の類いだろう。
可愛いからいいかーとか、つい思っちゃうけど、設定の重さに反する軽いノリはイマイチ。そのせいで、ラストが強引落ちっぽく感じる。
あと、リースに関しては、もう少しきちんと背景を描いてほしかった。描写が足りないので、どうしても話をまわすためのご都合キャラっぽく見えて残念だ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
コミック(女性向)
- 感想投稿日 : 2010年4月19日
- 読了日 : 2010年4月19日
- 本棚登録日 : 2010年4月19日
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