給食のおにいさん (幻冬舎文庫)

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  • 幻冬舎 (2013年10月10日発売)
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『給食』って奥が深い。 最初の章を読んで思ったことです。家やお店でご飯を作る時、大事なことって言ったらもちろん第一に味、ですよね。でも給食だとそうではないのです。食べるのは大人ではなく子供。栄養バランス、塩分量、アレルギー。野菜を嫌いな子供にどうやって野菜を食べてもらうか。子供の好きな味。嫌いな味。いろんなことを考えて作られているんですね。
そのことを、慣れない子供と触れ合っていって、どんどん成長していくお兄さんの姿がとてもよかったです。
給食の大事さだけではなく今の子供たちが抱える問題にも焦点があてられていて考えさせられました。
私が小学校の時は、こんな子供いなかったからなぁ…。給食は残さず食べるもの、と教えられてきただけに。現代ではそうじゃないんだなぁ。ちなみに、私の学校の給食はとてもおいしくて言われずとも完食してました。裏ではこのお兄さんたちみたいにいろいろ考えてくれていたのかな、と思うと今さらながら感謝の気持ちがわいてきました。いつもおいしい給食をありがとうございました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 幻冬舎文庫
感想投稿日 : 2014年3月24日
読了日 : 2014年3月24日
本棚登録日 : 2014年3月24日

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