姉からの命令で陸上クラブに入ることになった主人公が、クラス対抗リレーやクラブでの活動を通して、陸上に目覚め、走ることの喜びを体感していく話。
一番思ったのは、この話の著者は「姉」というものに憧憬を抱いているのかなぁ…ということでした。主人公には二人のお姉さんがいるのですが、二人共がラノベのキャラ味があって、男性の理想の姉像?みたいな感じで、お姉さんが出る度なんか違和感があり話が入ってこなかった…。そもそも姉の命令で色々なスポーツに手を出す、という設定があんまり飲み込めず。
主人公の挫折と立ち直りのバイオリズムもいまいち共感出来ず、今なんで立ち直ったん?そんでなんでまた凹んだん?と思いながら読んでしまった。
中でも、公園で仲良くなったおじいさんの存在が、効果があるのかないのかイマイチわからず…おじいさんの存在をなんかもうちょっとうまいこと使えたんじゃないかと、作品を構造的に考えてしまいました。
クラス対抗リレーでの挫折や、陸上クラブでのライバルとの関係(一番速い子じゃなくて、二番目に速い子との関係が好き)、陸上クラブでのリレー仲間との関係など、惹き込まれるところもたくさんありました。中でも、リレーの4人の関係はいいなぁ。あと、足が速い男子はやっぱり格好良く感じる。笑
気軽に読める陸上モノ、という感じでしょうか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小学校高学年
- 感想投稿日 : 2021年1月30日
- 読了日 : 2021年1月21日
- 本棚登録日 : 2021年1月21日
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