一般気象学 第2版

著者 :
  • 東京大学出版会 (1999年4月1日発売)
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感想 : 16
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明示的に書かれていないが、6章のあたりまで理想化されたモデルを使った議論が多く、それ以降は地球に特有の地形など環境の詳細が取り込まれていく。それに伴って読むスピードも遅くなる。数学は易しい。熱力学や力学の基礎が身についている学生には逆にもどかしさを感じることもあると想像するけどね。
何にせよ、我々の生活に密接に影響する気象現象について、読む前と後で見え方が変わる。そういう経験は人生の中でもそうそう得難いもの。その意味でいい読書だと思った。同じ意味で個人的には8章のメソスケール気象現象の議論がかなり好き。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 学術書
感想投稿日 : 2012年9月22日
読了日 : 2012年9月22日
本棚登録日 : 2012年1月4日

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