社会的にはまだまだ浸透していない問題を題材にするとそれがどういうものなのかというところからスタートしなくてはいけない。
それゆえに解説的な側面が大きくなりすぎている作品もあるのだけど、本作は登場人物たちの繊細でやわらかな心の機微がシンプルな台詞で表現されていて、まっすぐ伝わってくる。
「好きな服を着て好きなことをしていると、心が弾むんだよ」
男の子が可愛い洋服を着ることだけではなく、誰もがこういう気持ちを引け目を感じずに大切にできる世界であってほしい。
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- 感想投稿日 : 2023年3月22日
- 読了日 : 2023年3月19日
- 本棚登録日 : 2023年3月19日
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