面白かった。
設定が熱い。設定勝ち。
これだけの国民的作家になったリオリの父親がまったく事情を知らないというところだけ気になりはしたけど(どんだけ興味ないの)、案外子供に関心がなく文芸に関心がない親というのはこんなもんかもしれない。
最後の見開き、熱いね。
物語はたしかに人を救いうるが、救い続けることができない(なぜなら物語は必ず終わる)という点で生まれた瞬間から悲劇を孕んでいると思う。
それでも紡ぎ続け求め続けることの切実さみたいなものに自分は惹かれるし、破滅と表裏一体だとも思う。始まりは終わりの始まり。だが終わりもまた……。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年4月8日
- 読了日 : 2024年4月6日
- 本棚登録日 : 2024年4月8日
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