35歳の童貞男・天雫健太郎と、盲目の女性・今井奈穂子の恋を描く。
ヒロインが障がい者という設定なので、お涙頂戴ものだったら嫌だな…と思いながら見たが、杞憂だった。むしろ、潔癖・陰気ですぐ衝動にまかせて突っ走る健太郎の方が、よほど心配な存在。
しかし、彼が初顔合わせの席で、義父にきっぱりと物申すシーンは非常に格好よかった(自分ならこの時点で惚れる)。性格が魅力的な主人公で、応援したくなる。
私は義父と同じく、恋愛感情だけでは障がい者と付き合えないと思っているが、想像力を持って相手に寄り添うことができればうまくやっていけるのかも…と明るい気持ちになれた。
惜しむらくは、ラストが不完全に感じること。結婚は家同士の問題でもあるので、あれだけ両家の仲がこじれている状態では、結婚に至るのは難しいと思う。両家の和解、二人の結婚まで見たかった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
映画
- 感想投稿日 : 2016年11月30日
- 読了日 : 2016年11月30日
- 本棚登録日 : 2016年11月30日
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