恋のドレスと聖夜の迷宮 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー (ヴィクトリアン・ローズ・テーラーシリーズ) (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社 (2009年12月1日発売)
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感想 : 17
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シャーロックに拒絶され悲嘆に暮れたクリスは、パメラと共に『薔薇色』から姿を消す。一方、貴族の義務とクリスへの思いの間で揺れるシャーロックは、苦悩の日々を過ごしていた。ようやく行方知れずのクリスの居場所を探し当て、安堵するシャーロックだったが、クリスもシャーロックを思うがゆえに厳しい決断を迫られて・・・。二人の恋の行方は!?引き裂かれた恋人たちは聖夜に出会えるのか――。

離れてからもずっと何だかんだとお互いのことを意識してどうすれば良かったのか、今後どうしたらいいのかを考え続ける二人に、もどかしくてたまりません。パメラがヴェラに言われた言葉で自分がクリスを縛っているのかとショックを受ける場面がありますが、確かにクリスはただひたすら弱くて守られるべき女の子ではもうなくて、心の芯がまっすぐだからこそ、悩んで前に進むために多くの時間が必要なんだと分かります。モアティエ公爵家のヘンリーは、悪い人ではないけど肝心なときに向き合わず逃げる人間だなと思うと好きになれない。コーネリアが早くビアードと幸せになれればいいな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 国内小説
感想投稿日 : 2020年1月12日
読了日 : 2020年1月12日
本棚登録日 : 2020年1月12日

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