3びきのくま

  • ほるぷ出版 (1975年10月1日発売)
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本棚登録 : 148
感想 : 20
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大好きなポール・ガルドンの『3びきのくま』!
森に住む熊たちの留守宅に女の子が侵入してあちこち荒らす、という有名な童話ですが、ガルドン版はこの女の子が外見からして既にエキセントリックでとても良い……!

無断で他人の家に入ったり、置いてあったお粥を勝手に食べたり、あまつさえ家財道具を破壊したりと、かなりやりたい放題の女の子。
読めば私も娘も熊(特に小熊)への同情の念を禁じ得ないんですけど、どうやらこれって元々は子どもの躾やマナー教育の反面教師的な側面を持つお話っぽい(Wikipediaより)。
そう言われてみると、ガルドンの描く女の子のふんわりした禍々しさにより深みが増すようで、ますます目が離せなくなるのであります。

よく見ると熊の目とか爪とかもかなり怖い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ├ ポール・ガルドン
感想投稿日 : 2019年3月29日
読了日 : -
本棚登録日 : 2018年12月23日

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