2人のアメリカ人女性が車で旅行中にタイヤがバースト、大雨のなか助けを求めて漸く一件の家に辿り着くものの、実はその家の主人は◯◯◯で……っていう、「むかしむかしあるところにおじいさんとおばあさんがいました」級の安定した滑り出しから一気に突き落とされるサイコスリラー映画。
森の中で出会ったのがジェイソンだったらまだ良かったのに、と思わずにいられませんでした。
予備知識ほぼゼロで見たんですよねわたし。
だからリンジーが拘束からなんとか脱出した時、これってこのままリンジーが逃げ回ったり反撃したりするお話なのかなあと思ったんですよ。
だって「ムカデ人間」ですよ?出オチじゃん???
そしたら本当になっちゃうんだもんなあムカデ人間。
「いままでシャム双生児の分離手術をたくさんやってきたから、今度は逆に繋げてみたくなった」なにを言っとるんだ君は。
で、そこまで言うんだからさぞかしすんごいのを造るのかと思いきや、膝の腱切って前歯抜いて口と肛門を縫い合わせただけという雑な仕事ぶり。誰がどう見ても「ダメだこりゃ」な出来栄えがめっちゃ怖い。怖すぎて逆に笑えてきました。
唯一の日本人キャスト・北村昭博さんの存在感がすごすぎる。
最初は「火事場の馬鹿力じゃー!」何回言うねんと思ってたんですけど、どんどん感情移入してしまって(日本語喋ってるから、というのも勿論あるけど)ガラス片構えてハイター博士と対峙した時の長台詞に至ってはあれ?これむちゃくちゃいい映画なのでは?と錯覚してしまったほど。まあ、いい映画ではないですね。
顔とおしりに死体を2つもくっつけて、あそこであのまま生き腐れていくしかない彼女の絶望たるや。
う~ん三部作か~。2見るか迷うな~(一応迷ってはいる)。
- 感想投稿日 : 2020年4月20日
- 読了日 : 2020年4月20日
- 本棚登録日 : 2020年4月20日
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