スターリン - 「非道の独裁者」の実像 (中公新書)

著者 :
  • 中央公論新社 (2014年7月24日発売)
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感想 : 42
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やはり人を中心としての歴史の方が分かりやすいので
大河ドラマは人気なのだろうか。

本作はスターリンの一生を当時の情勢を含めて(多分)さらりと紹介している。
(側近や条例など、掘り下げようとすればもっと分厚い本となるだろうが、初心者にも手に取りやすい一冊であった)

出生年代が不確かだったり、父親疑惑や貧しい家庭、地方出身というのは意外であった。
(また、家族が結構不幸というか、幸せな一家団欒ではないのだなぁ。。)

断言せず、可能性を示唆したり、違う方面の情報も紹介してくれたりと 
可能性の一部として提示してくれているので更にとっつきやすいかと思う。
ジョブズ氏も一緒に働く事で同僚に嫌われたりしたし
スターリンもどんどん周囲の人を逮捕しているし
当事者がどんな対応をされたかによって印象は変わるだろう。。

今コロナ禍で 確かにスパッと決めてくれた方が楽な方面もあるので 正しいかどうかはあるけれど
強烈な指導者というのを歓迎する風潮も分からなくはないかなぁ、とも思う。
後、交代すると前任者の方がよかった となるような。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2022年1月
感想投稿日 : 2022年1月24日
読了日 : 2022年1月24日
本棚登録日 : 2022年1月24日

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