一面の青空の天井という設定にも、単話の内容にも、小日向さんの優しい絵にもほっこり、幸せな気持ちになった。小日向さんの絵を初めてみた時からとても癒される好きな絵だな、と思い調べてみると刑務所に関する漫画があるとのことで手に取った。刑務所の中に美容室があるというのも「空の青さを知る」という諺の続きも知らず、新しい発見がいくつもあった。今は和歌山、笠松(岐阜)、栃木にしか刑務所内に美容室がないというが(理容室は川越、函館少年刑務所)、PFI刑務所ができるもっともっと前の70年前から、刑務所が社会に開かれていたことに驚いた。こういう人と関わる職業訓練がもっと増えて、相互の理解ができる場がたくさんあったらいいのになぁと思う。管理する側は大変だし社会の理解も得られにくいのかもしれないけれど、閉ざされていることはさらに理解を難しくしている一因でもあるだろう。まず少しでも多くの人にこの物語を読んでもらえたらと思い、珍しく漫画レビュー。
一番近い美容室は栃木だけど友達がいる和歌山でもいいな、いつか行ってみたい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
刑事政策
- 感想投稿日 : 2021年9月3日
- 読了日 : 2021年9月3日
- 本棚登録日 : 2021年9月3日
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