どこか、安心できる場所で:新しいイタリアの文学

制作 : 関口英子  橋本勝雄  アンドレア・ラオス 
  • 国書刊行会 (2019年11月22日発売)
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21世紀イタリア短編アンソロジー。
2000年以降に発表された13人の作家による15の物語。うち11人が日本初紹介。

少年少女時代の記憶、移民・格差・人種問題、幻想的、メタフィクション的、風刺、寓話、、さまざまな作品がおさめられている。


個人的に印象に残った作品
「わたしは誰?」イジャーバ・シェーゴ
アイデンティティの確立への道が混沌とした夢の中で描かれているところがおもしろかった。

「隠された光」リザ・ギンズブルグ
別れた夫の様子が変わった理由について、それが何なのかはわからないけれど、それらから自分の身を守ったほうがよいと悟るところが印象的だった。

「捨て子」ヴァレリア・パッレッラ
この作品もよかった。それまでの生き方を変える強い決意、というものが描かれた作品。他の作品も読んでみたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年7月24日
読了日 : 2022年7月24日
本棚登録日 : 2021年12月30日

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