『何んでも無い』、『殺人リレー』、『火星の女』の三作品が収録されている。『何んでも無い』の姫草ユリ子は、虚言癖さえなければ優秀な看護師なのに勿体無いと思ったが、逆に言えば嘘を付かなければ生きていけない世の中に、悲しみを感じた。『殺人リレー』は新高が恐ろしくて堪らなかった。終わり方も悲劇的。『火星の女』は女性の復讐の話。個人的に最後の一節、「私の肉体は永久に貴方のものですから……ペッペッ……。」が皮肉が効いていて好き。
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- 感想投稿日 : 2023年3月9日
- 読了日 : 2023年3月8日
- 本棚登録日 : 2023年2月23日
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